こんにちは。けーたろです。
元シネコン支配人です。
みなさんは、職場やバイト先でクレームに遭遇したことありませんか?
こんな記事を見かけました。
ぼくは支配人時代、クレーム対応の話しを知人にすると、
「映画館でクレームなんてあるの?」
と、よく驚かれました。
映画館は平和なイメージがあるのか、まさかクレームをつける客なんかいないと
思っている方が多いのですが、人が集まるところはどこでも、クレームは発生します。
今回は、トンデモクレーマーに遭遇した時に、メンタルを壊さないための防衛法(考え方)
についてお話します。
1.「お客様」も「従業員」も法律の前では平等
クレーム時に「〇〇時までに回答しろ!」とか「(個人の)電話番号を教えろ!」
などと要求してくる場合があります。
また、「土下座して謝れ!」など、従業員に強要する輩がいます。
法的根拠のない要求で、他人に「何か」を強要される筋合いはありません!
言うまでもなく、暴力を振るう・暴言を吐くなどは「犯罪行為」です。
そのような行為があれば、
「お客様と従業員」ではなく「犯罪者(元お客様)と被害者(元従業員)」
として対応することが必要です。
2.正当な申し出には正当な補償を
クレーム対応が続くと心が疲れ、
お客様全員が悪意を持ったクレーマーに見えてきます。
しかし、実際にクレームを訴えてくるのは、
不満をもった顧客の4%程度だといわれています。
統計的には、悪質なクレーマーは一部で、ほとんどの方が本当に困って、
みなさんに「相談」しているのだと思います。
では、どのような申し出が正当で、どのような申し出は不当なのでしょうか?
ぼくは、次の3つの基準で考えていました。
- 「モラル・社会規範」
- 「法律・条令等」
- 「組織のルール」
シネコンで実際に起こり得る、トラブルにあてはめてみます。
ケース① ポップコーン売り場でのトラブル
保護者から「新しいものと交換して!」との申し出。
- モラル・社会規範(例):お子さんが転んでこぼした飲み物を交換することは、社会一般的に理解を得られるだろう。
- 法律・条令等(例): 設備の不備などの責任が企業側にない。(交換は企業側の判断)
- 組織のルール(例):300円程度の交換は、 現場責任者の裁量で対応可。
ケース② 入場口でのトラブル
そのような中、18歳未満のお子さんを連れた家族が、23時以降の映画を観に来館した。
お客様から「仕事の都合上、この時間しか一緒に来れない。久しぶりの一家だんらんなのに、、、何とかしてもらえないか。」
- モラル・社会規範(例):まあ、保護者が付いてるなら良いんじゃないか。
- 法律・条令等(例):18歳未満は保護者同伴でも、23時以降は映画館に入れない。
- 組織のルール(例):各都道府県の条例に従うこと。
3.クレームはゲーム感覚で対応しよう
「嫌だな」という負の感情は、相手に突け込ませる
たまたま取った電話や対応した案件がクレームだったときは、
「マジか!」と天を仰ぎたくなります。
しかし、このような負の感情は、クレーマーに付け込む隙を与えます。
はやく終わらせただろう?
本社に言われたら困るだろう?
と、実際に言葉にして「かましてくる」輩は多いです。
そんな時は「いや、別に困んないっす。」という内容を、
とても丁寧な言い方でお伝えしたものです。
どうせ、クレーム対応をしなきゃいけないのなら、自分自身に
「テーマ」を設定して、ゲーム感覚で取り組んでみましょう。
- いかに相手を怒らせずに反論できるか。
- 覚えたての法律知識を、いかに披露できるか。
- 心の中で「うるせ~な!」と思っているのを、いかに悟らせないか。
などなど。
ゲーム感覚からこそ、丁寧な対応を心掛ける
クレーマー側の形勢が不利になってくると、彼ら彼女らに残された最後の攻撃手段は、
お前の態度が気に入らない!
と、個人の主観・感情の問題に論点をすり替えることです。
ここで重要なのが、
揚げ足を極力取られないために、常に丁寧な対応を心がけることです。
ぼくは、キレそうなときにこそ、丁寧な対応を心がけました。
はたから見ると、相手を煽っているように見えたかもしれませんが。。。
自分一人で解決しようとしない
どんなにこちらが誠意をもって対応しても、
世間一般的に正しいことを言っても、
分からない相手には、何を言っても理解してもらえません。
「自分で何とか解決しなきゃ!」と思うから、つらくなります。
あなたがすべきことは、時間を稼いで、記録を残して、上司に引き継ぎ、
仕事が終わったらすべて忘れることです!!
4.まとめ
カスハラに負けないメンタル防衛法(考え方)のまとめです。
- 「お客様」も「従業員」も法律の前では平等
他人に「何か」を強要される筋合いはないですよ。
- 正当な申し出には正当な補償
正当な申し出と、不当要求を見極められるよう、判断基準を持ちましょうね。
- クレームはゲーム感覚で対応
自分一人で解決しようと思わないでね。
とにかく、自分の心身をまもることを一番に考えましょう!!
そして、厚生労働省の「カスハラ対応策」に期待しています。
では、また。
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